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ゲット・アウトのevansのネタバレレビュー・内容・結末

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

これはヤバイ。面白すぎる。前々から少し話を聞いていたが、ここまで素晴らしい作品だとは思わなかった。ストーリーの構成、雰囲気の出し方などが良すぎる。
まず、ストーリーが面白すぎる。この物語は何段もの階層になっており、ずっと飽きないように作られてる。最初は彼女の家族に対する不気味さ、2つ目にに黒人使用人に対する不気味さ、3つ目にパーティーでの不気味さ、4つ目に彼女に対する不気味さ、5つ目に人身売買、6つ目に黒人たちが違う人格を入れられていたという、多くの階層を作ることで物語がずっと面白い。伏線も多くはられており、話の筋以外のところでも楽しめる。
ストーリーの本筋を話すと、この怖さは今までの映画になかったような、人間の差別面での本質的な怖さを描いている。ただ単純にお化けや殺人鬼がいて死を怖がるようなものではなく、心の底からじわじわと感じるような、ゾクッとする怖さがある映画。この怖さを映像化したというだけでとても価値がある。それを面白く描いているのだから、とてつもないことである。
また、なぜここまで不気味な雰囲気が出せるのかという、そんな疑問を抱いてしまうほど撮り方が上手い。演技、空気感の作り方、音楽、撮影角度など、全てが気持ち悪さを演出しており、気持ち悪くて不気味なのに何故か心地の良い感覚も覚える。
これは映画史に残る傑作。
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