あもすけ

呪われし家に咲く一輪の花のあもすけのネタバレレビュー・内容・結末

呪われし家に咲く一輪の花(2016年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

亡霊になっていく人間をゆっくり静かに描きながら、そこには生と死の明確な境目が無いかのように感じられた。暗闇の向こうに目を凝らしながら、暗闇から覗くようなアングルも印象的で、見ないふりをするというのは本当に見えているかどうかでなくて、そこにいる可能性に目をつぶるようなもので、電話のコードの場面の緊張感にも繋がっていた。全体を通して孕むものがとてもよくて、恐怖シーンの盛り上がりとは無縁。ノイズのような姿のビジュアルは最高と思うし、恐怖の対象としてではない不穏さに包まれて静かなこういう作品はとても好きだしこれからのひろがりにも期待したいものの、この作品が好きかというとそうでもなく思ってしまう。あまりにも時間がゆっくり過ぎて、静かすぎて、実時間は短いはずなのにもどかしくてダレてしまった。
あもすけ

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