【サスペンス映画のススメ】
〈ジャンル定義への当てはめ〉
○: 観客の緊張感を煽る
○: 超常現象なし
◆作品名:
特捜部Ｑ③ Ｐからのメッセージ (2016)
◆サスペンスの要素:
・連続子供殺害事件の阻止
〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・コペンハーゲン警察で未解決事件を担当する特捜部Qに、新たな捜査依頼が舞い込む。海辺に流れ着いたボトルの中から「助けて」と書かれた手紙が見つかったのだ。
・手紙は7、8年前に書かれたもので、インクのにじみが激しく、ほとんど解読することができない。差出人の頭文字「P」を頼りに行方不明者の割り出しを進めた特捜部Qのメンバーたちは、やがて衝撃の事実にたどり着く…。
〈見処〉
①今度のテーマは「宗教と信仰」
デンマーク発「特捜部Q」第３弾！！
・『特捜部Ｑ Ｐからのメッセージ』は、2016年にデンマーク、ドイツ、スウェーデン合作にて製作されたミステリー・サスペンス。
・デンマークの人気ミステリーシリーズ「特捜部Q」映画化第3弾の原作は、北欧の権威ある文学賞「ガラスの鍵賞」を受賞した「Pからのメッセージ」。宗教と信仰を描いたその重厚なストーリーは、シリーズ随一の呼び声も高い作品。
②結び…本作の見処は？
◎: 前２作同様に、過去と現在が交差する構成となっているが、その演出の洗練さが高まっている。7、8年前に書かれたSOSの手紙と現在進行形で進む誘拐事件を連鎖させるストーリーが「ご都合主義」となっていないのは「信仰心」を絡めた優れた原作によるものだろう。
○: 前作までの「２人ぼっち捜査」から、コペンハーゲン警察全体による誘拐事件阻止の行動が描かれ、アクション・サスペンスシーンのグレードが大きく向上。
