seapony3000

赤線最後の日 昭和33年3月31日のseapony3000のレビュー・感想・評価

4.0
赤線のセットのなかに佇む煙草ふかした中島葵はいるだけで物悲しいし、芹明香は相変わらず低体温かつドライに仕事をし続けて、そして人生を諦めつつも風間杜夫との時間を大切に過ごす宮下順子。宮下順子のひとつひとつの表情が胸を打つ。血を売り本を売り食事も我慢して女に会いにくる学生さんの風間杜夫、非道なヒモだけれど終盤にすれ違った風間杜夫の学生証を拾ってやる高橋明。とりたててなにか派手な演出はないけど、繊細な群像劇でしんみり良いな〜とおもった。
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