まっどまっくすこーじ

バーチャル・レボリューションのまっどまっくすこーじのレビュー・感想・評価

3.2
2017年最初のスクリーン鑑賞は私らしくZ級ムービーにしようと思い、シネマートでやっていた≪アルティメット・ムービー・フェスタ≫から如何にもZ級っぽいタイトルの本作をチョイスしてみました(≧∇≦)

さて本作「バーチャル・レボリューション」。

舞台は2047年の≪ネオ・パリ≫。
ほとんどの人間がバーチャル世界に依存した生活を送っている…

冒頭は未来感のある街の描写で、ちょっと期待しちゃうセンスも感じましたよ。

序盤の主人公のモノローグで大体の情況が説明されている感じなので、ストーリー的には分かりやすいのではないかと思いますが、 ≪現実≫パートは夜のシーンばかりで全体的に退廃的な雰囲気で暗く、人によっては眠くなるかも。
「ダークシティ」とかが好きな方ならウェルカムだと思います。

≪バーチャル≫パートは逆に昼のシーンが多いのですが、CGやVFXが低予算(のはずだと思う)の割りには良く出来ているのでそれなりに観応えがあります。

主人公はバーチャル世界を操ってプレイヤーを現実に死に至らしめるテロリストを捜査する探偵。
この探偵も日頃はバーチャル世界のプレイヤーだが、仕事が入るとログアウトして現実に戻る。

バーチャル世界をコントロールしている企業からの依頼で、プレイヤーを大量に殺しているテロリストを突き止めにバーチャルと現実を行き来する主人公だが、インターポールが嗅ぎ付けて介入してきて…

監督・脚本・製作はギィ=ロジェール・デュベールという人がやっていますが、自己満足ではなくきちんと観せたいという意欲はなんとなく伝わってきました。

世界観は「ブレードランナー」と「マトリックス」をごった煮にして、灰汁を取り忘れたまま適当にお椀に掬った感じですが、でも私は好きです。

もうちょっとカメラワークやカット割りに個性があればグンと良くなると思えましたが、このままでも普通のB級映画よりはレベルが高い感じです。

俳優陣は全く知らない方々ばかりですが、割りと良い感じでした。

≪アルティメット・ムービー・フェスタ≫のみの公開のようですので、SF映画がお好きな方はソフトが出たらお暇潰しに是非レンタルされてみて下さいませ!!!(≧∇≦)