ルックは似ているものの、子どもから大人まで支持される本物(ジブリ映画)とは大きな隔たりがあった。
この作品がそこまで酷いわけではなく(特別良くもないけど)、スタジオジブリ代表作群(全ジブリ作品ってことでもない)は格が違うということを改めて思い知った。
ではなにが違うのか。作画が似ているけど違うというのは確かにある。男の子の表情とか髪とか、なんか立体感が無いというかのっぺりしていた印象。
でも決定的に違ったのは展開であり、視聴者に投げかけてくるテーマや問題意識。
この映画を観終わった後に「あそこはどう考えるべきか?」とか「実はあのシーンは…」とかそういう議論にはならないだろう。
ジブリっぽい絵でジブリで見たようなシーンが続く無難な作品、という域を出なかった。