Ryu

劇場版ポケットモンスター キミにきめた!のRyuのレビュー・感想・評価

3.7
カントー地方マサラタウンに住む少年 サトシは10歳になったことで、オーキド博士からピカチュウをもらい、旅立つ。サトシとピカチュウは旅の途中で伝説のポケモン ホウオウを目撃。虹色の羽を手に入れ、いつかホウオウに会いにいくことを誓う。その後、サトシはポケモントレーナーのマコトとソウジと出会い、共に旅を続ける。

ポケモン映画20作記念特別企画ということで、サトシとピカチュウの出会いから旅立ちを描いています。カントー地方編を原案とはしていますが、完全オリジナルストーリーです。
オニスズメの大群からピカチュウを守るサトシ、弱ったヒトカゲとの出会い、バイバイバタフリー など、無印編のエピソードも盛り込まれています。
アニメ本編のパラレルワールドという設定で、カントー地方には登場しない第2世代以降のポケモンも多数登場していて、これにはテンション上がりました。仲間も完全オリジナルキャラクターとなっています。このマコトとソウジがシンオウ地方出身で、これはダイパ世代には嬉しいですね。
ストーリーとしては、まぁ王道ってところでしょうね。中盤にサトシがポケモンのいない現実世界にいる描写があるのですが、あれはポケモンから離れてしまった大人たちに向けてのシーンなのかな。にしても、ポケモンというコンテンツで、あのような冷たく、無機質な感じの表現は見たくなかったという思いがあります。
ソウジのレントラーの話にあるように、ポケモンが死ぬ ということを強めに言及してるのも、ちょっと大人向けな感じもしました。
あと、色んな世代のゲームのアレンジBGMが要所要所でかかるのは、これまためちゃくちゃテンション上がりました。特に第5世代のポケモンリーグや第3世代のおふれのせきしつ のところが特に好きです。
リアルタイムでポケモンが好きな子供たちよりも、ポケモンに触れたことがない人、かつてポケモンが大好きだった大人たち の方がより楽しめる作品だったと思いました。
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