それぞれの立場で語られるそれぞれの真実。誰もが呆れるほど自分勝手。ブラックユーモアたっぷりで非常に面白い作品。でもトーニャに与えられた才能と過酷な環境。輝かしい舞台を前にしての絶望的な状況。彼女の心情を思うと涙が溢れて止まらなかった。
トーニャに問題があったのも確かだけど。でも当時まだ23歳と人間的にも未熟な年齢で。彼女にスケートに集中できる恵まれた環境があったら。彼女を心から愛し支えてくれる誰かがいたら。何かが違っていたのかも。貧困と格差が様々な可能性を潰してしまう様を見せつけられた気がしてとても辛かった。
