サバ缶

我が闘争 若き日のアドルフ・ヒトラーのサバ缶のレビュー・感想・評価

4.5
トム・シリング目当てで見たけど思っていたよりか面白かった
シニカルな笑いや重苦しさ、胸糞の悪い救いのなさの様なものが好きであればおすすめしたいなあ
彩度が低くてジメジメとした映像も良いよ〜〜🫶お肉の加工シーン、手で鳩に餌やってるおばさん、試験結果の発表、牛の屠殺、泣く方法を教えてもらって母のことを思い出しているシーン、ラストのシーンが印象的だった

肉を切っているシーンが多くてリトルナイトメアを思い出した。ああいう穴空いてる包丁って壁にかけるために穴空いているんだね🔪あと、冒頭のシーンがオノレ・ドーミエの「7月の英雄」を実写化したみたいで好き

ラストシーンのシュロモの言葉が頭から離れない😕
「夢を見た。朝、昼、晩と豪華なものを食べさせられる。なのにクソもさせてもらえない。」みたいなことを言っていた
なんだか現代社会の風刺の様なセリフに感じてしまった。どんなに身になるいいものを与えられていても少しの愚行や失態も許されない、クソを出す様に何も吐き出すことはできない締め付けられる苦しさ……
息子の様に思っていた人からのあんな仕打ち悲しい…
サバ缶

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