toshi

自由を手にするその日までのtoshiのレビュー・感想・評価

自由を手にするその日まで(2016年製作の映画)
2.9
なんか天野友二朗さんて方が監督とか脚本とか録音とか照明、作曲、しまいには準主役で色々一人で頑張っていらっしゃる作品でした。

主演のOLやその彼氏に名前が無い設定や(その他殆どの登場人物は有り)オープニング、音楽、前半の内容等、生意気言って申し訳ないですが凄くセンスを感じました。

OLである彼女は医療事務系の新人。そこで陰湿な多種ハラスメントを受けます。この内容が兎に角エグイ。本当に酷いです。観た方は誰しもが不快に感じると思います。事務の先輩、部長、そして病院の院長・・・、全てが酷い。あるシーンでは院長がサーモグラフティを購入させ、男性社員の股間(玉ちゃんの方)を主人公の彼女に温度計らせるのですが、これは胸糞最高ピークでした。

前半で鑑賞する側の胸糞な感情をかなり高めてくるので、後半主人公の彼女の行動でスッキリ解消してくれると思ったのですが・・・。
何でそうなる?! 何故その転回に? しかも今作一番の見せ場となる彼女が起こしたその内容が浅い・・・。計画のシーンは良かったんですけど、実行に移るととってもあっさり。私はそこに対しては苦手分野なのであっさり感にちょっと安堵したのですが、好物な方はかなりの物足りなさを感じると思います。

後半からは彼女の行動で突っ走って欲しかったのに何故そんな方向に捻じ曲げたのか・・・。センス感じた個所もあっただけに非常に残念でした。
toshi

toshi