映画に先行してBBCが記事化しているんですけど、ということを覚えていたので探したらちゃんとページが残ってた*。すぐにウェブサイトを消してしまう日本のメディアも見習うといいよ。記事にいわく、
(映画で描かれているような)高齢者は男も女も等しく貯金もなければ年金もない、頼れる家族もいない。They've become invisible - foreigners in their own land. 彼らは見えない存在になっている。母国にいるにもかかわらず、異邦人であるかのように。
今読むとひとしお沁みるなー。
国民年金制度が破綻寸前であるのは日韓なかよく同じなわけで、「自分たちとは違う」意識で外国人を見ていたら、年をとったら自分たちも「そっち側」になるかもしれないんだよっていう。なにそのきれいな俺たちの自業自得。
映画の話をするなら、オスカー女優の近作における演技を堪能できるという意味ではイイものの、高齢者トランスジェンダー障害者海外ルーツを「マイノリティ」としてひとくくりにする雑な現実社会をメタ視点で体感できるのはいいとして(=言い方)、ヒロインのエピソードが物語にとって有効なものと余計なものが混線しているところがね、残念といえば残念ですかね。
*2014.6.10
https://www.bbc.com/news/magazine-27189951