えらく凝った筋立ては悪くないが落ちが・・
個人的にはとても好きな雰囲気。
アート映像っぽいグレートーンの静謐感、集中しても難解だがが仰天するような何かが期待できそうな凝ったミステリアスストーリー、落ちに向けて否応なく高まる知的好奇心・・・
しかし、その落ちがイリュージョニックなまま有耶無耶にごまかされたというかはぐらかされたというか、要はすっきりしないもやもやエンドだったのは残念としか言いようがない。
恐らく監督的にはこれで上手く撮れた、と満足しているかのようなナルシステック自己陶酔の匂いもプンプン漂ってくるので、これ以上のものは望みようがなかったのかもしれない。
002108