ふと思った事がある。
終戦から自分が生まれるまでの年数と、これまで重ねてきた齢を比べたら、先の戦争に近い側にいることに。
言うても30歳代後半の方まではこれに当てはまる。
うちのお爺ちゃんは戦艦乗りで洋上で戦死。
お婆ちゃんの弟はシベリア帰りで決して彼の地の話しはしなかった。
戦争の無い時代に生まれてよかった。
そう思わざるを得ないが、平成不況から今後どういう時代に繋がるのか、嫌な予感しかしない。
さて、ようやく観ることが出来た深作作品。
脚本には新藤兼人も名を連ねる。
「ゆきゆきて神軍」の原点がここにあり、あまりに強烈なアンチテーゼは、令和元年に昭和を回顧するのに相応しい。
最大の見どころは、ポール牧・関武志のコント・ラッキー7が登場するシークエンス。
演芸場で繰り広げられる帰還兵コント。
控え室ではポール牧のマッチョな上半身が拝める。
そして関武志の語りと表情は、ハーヴェイ・カイテルを思わせる憂いに満ちている。
DVD化されることはないであろう東宝の異色作。
またスクリーンで観たい。
予告編
https://m.youtube.com/watch?v=XD--D3wRPhw
〜〜
今日の一曲
Daryl Hall & John Oates - Maneater
https://m.youtube.com/results?search_query=%23DarylHallandJohnOates
2019劇場鑑賞49本目