とと

夜明けの祈りのととのレビュー・感想・評価

夜明けの祈り(2016年製作の映画)
4.5
極めて静謐な映画。そして現代日本の価値観と常識の中で生きる私たちにとっては非現実的な映画。この物語におけるゴールは被害者のケアではなく、信仰と現実の妥協点を見つけることにある。多くの日本人にとってはもはやファンタジーの世界だろう。
ヨーロッパの戦争史に明るくないので一回だと各国の関係性など内容を完璧に把握するのは難しかったが、それでも強い余韻が残った。
ただ、マチルドとシスターたちの間に信頼が生まれる過程をもっとゆっくり見たかった。「あなただけが頼りなの!」と取り囲まれるシーンの唐突感が…
とと

とと