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MATSUMOTO TRIBE
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目次

MATSUMOTO TRIBEの作品紹介

MATSUMOTO TRIBEのあらすじ

無名の俳優・松本ファイター。自分の芝居力を世の中に伝えたいと、松永大司監督(『トイレのピエタ』)の新作のオーディションに無理矢理参加することにな ったのだが、待ち受けていたのは松本ファイターが思い描いていた賞賛の声で はなく、夢に破れるよりも辛い現実であった−−−。リアルとフィクションが交差 するとき、“世界”は芝居という固定概念を覆し始める。そして迎える衝撃のラ スト 18 分...人間の心の丸裸な姿を、あなたは目撃する。

MATSUMOTO TRIBEの監督

MATSUMOTO TRIBEの出演者

原題
製作年
2016年
製作国
日本
上映時間
82分

『MATSUMOTO TRIBE』に投稿された感想・評価

菩薩

菩薩の感想・評価

4.3
俺は今一体何を観たんだろうか…。生活費を稼ぐためにデリヘルに勤務する彼女をスポンサーと呼び捨てる松本ファイター、そんな彼女にカメラの前でフェラ抜きをさせる松本ファイター、渋谷のスクランブル交差点で「営業」と銘打ち拡声器で叫び倒す松本ファイター、松永大司監督の「ヒロイン」オーディションに無理やり参加する松本ファイター、カメラの前で何度もチョークで絞め落とされる松本ファイター、そしてドキュメンタリーとフィクションの境目を飛び越え、ファイターと「ユウキ(本名)」、芝居と本気の境目を飛び込え、感情が崩壊する松本ファイター。自分が観た光景は以上のようなものであるが、果たして何を観たのかまったく分かってないし、体調わるくなっちゃってトークショーも途中退出。とりあえずマネージャーとのコントなのかと思いきや、本気でぶつかっているようにも見え、冗談で言ってるようにも見えるが、でもやっぱり本気で狂ってるようにも見え…。なんなんだこれは一体!とりあえず笑えたけど全く分からん、なんだこれ!ってか誰だよ松本ファイター!!!

とりあえず、この前に二本作品があるようで、YouTubeに上がってるそうなので、こちらをご覧になる方はまずそちらからどうぞ。で、松本の迷宮に迷い込んでください。人生とは?俳優とは?芝居とは?を問う作品…なのか?絶対そんな崇高なもんじゃないと思うけど、なんか凄い、熱い、で、ウザい!何よりマネージャーが超ウザい!いやぁ…何これ本当にw
りす

りすの感想・評価

2.3
2017年244本目、10月15本目、劇場73本目の鑑賞

ドキュメンタリーながらもフィクション
との中間をついてきてる作品
俳優業、映画界の難しさを描いた作品


今年の5月頃だろうか
新宿武蔵野館の近くを歩いていたら、マツモートファイター♫って歌いながら看板を持ちつつ歩いている男性を見かけた
遠くから離れて彼の様子を見てみると、どうやら映画の宣伝をしていて彼が主演ということのようだ
これは凄いことだなぁと思いつつ、その日は時間が合わなかったので他の作品を鑑賞したのだが、彼の熱量は相当なものでチラシを配りながら懸命に観るようにと声を掛けてくださった
私の心は揺り動かされた
観たいなぁ、そう思いながらも上映期間は本当に短く、観ることが出来なかった

そしたら何といった巡り合わせだろうか
人生は奇妙なもので、また彼を見かけたのだ
そして再上映が決まったと話している
以下省略
こういった流れで鑑賞に至った訳である



今作はこの業界の難しさを感じるには充分過ぎるくらいのものであるし、一方でどれだけ熱い気持ちを持った人が働いているのかを知ることにおいても充分すぎる
個人的に納得いかない部分もありながらも、関係者の映画愛に胸を打たれる部分は確かにあった
再上映の経緯もなんとなく気になって止まないが、武蔵野館の粋な計らいなのだろうか?
この業界は実力と信頼が全てなのかなぁと映画館を後にしながら、ふと考えたくなる、そんな作品であった
本日、新たに2つのことを知ることができた。


1つ目は、映画の自由さ。
映画を学んでる身として、知らない間に 映画という概念に縛られていた。
映画ってここまで自由にやって良いんだ。
こうでなきゃいけないことなんて無い。
映画って自由だ。
自主制作を撮ってみても、
講義を受けてみても、
大学の講師に学んでみても、
映画の自由を知ることはできなかった。
この映画を観れて 本当に良かった。


2つ目は、松本ファイター という男。
武蔵野館で チケットを買った後、
1人の男が チラシ配りをやっていた。
観ると、そのチラシはMATSUMOTO TRIBEのものであった。
その男の人に 「映画に出てる方ですか?」と聞いてみた。
今考えるととても失礼な話だが、あらすじだけを読んでこの映画を観に来た僕は、誰が主演で 誰が出てて どんな人なのかも知らなかった。知ってるのは 名前だけ。
その男は、「松本ファイターです」と答えてくれた。
主演の方であった。
僕は 本気で感激した。
主演の方が 自分の出ているチラシを配る。
もし、僕が監督だとしたら、こんな嬉しいことはないだろう。
将来、松本ファイターさんが売れに売れ、大御所と呼ばれるまでになった時、武蔵野館でチラシを配る松本ファイターさんを見かけることができた時、僕は 本気で泣くだろう。
始まる前、少し話せたが、
観終わった後も少し話してみたかった。
だが、帰りの電車が迫っていたため、止むを得ず 頭だけ下げて 武蔵野館の階段を降りた。
本当に素晴らしい俳優さんだなぁ。
僕が監督で自主制作をやる時、来ていただけないかなぁ。

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