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パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー 永遠の3秒のcーfilmsのレビュー・感想・評価

4.0
ファッション誌でもとてもかっこいいショットを撮るのに、自らは市井の人々を追い続ける、清潔で謙虚なまなざし。写真の前にまず人生。愉快で優しく、職人堅気。写真を見ているだけで十分伝わってきたそれらが、お孫さんや周辺の人々の証言によって、ますます愛おしく回想される。「人物を撮るのは、去り行く友人を見送るようなもので、手を振り、次の角を曲がって姿が見えなくなった瞬間、これが彼の最後の姿だった…」というラストの言葉も彼らしい。軽やかに、でも写真の宿命も知っての常の撮影だったのだろう。
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