けんいち

羅生門のけんいちのレビュー・感想・評価

羅生門(1950年製作の映画)
4.5
芥川龍之介の短編「藪の中」の映画化。

内容が食い違う山賊、貴族女性、供回りの侍の発言。

その話を語る男達も怪しく思えてくる不思議。

約90分の中に、脚本・撮影・演出など多岐に渡り色々な試みをしていることに驚く。

ベネチアで“獅子の中の獅子”という評価も納得の一本。



終映後、春日太一氏(映画史・時代劇研究家)によるトークショー。

脚本家:橋本忍の意外な一面(?)が垣間見える内容で、約1時間楽しく聴けた。

「脚本家は決して崇高な志で書いているとは限らない」という趣旨の発言をされていたというのが印象的。

監督:宮崎駿、脚本:橋本忍で一本観てみたかったなあ(笑)
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