140字プロレス鶴見辰吾ジラ

レディ・ガイの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

レディ・ガイ(2016年製作の映画)
3.0
”ドクター・ストレンジ”

何か変な映画を見た。

ミシェル・ロドリゲスが男で
ミシェル・ロドリゲスが女!

何を言っているかわからないと思うだろ?
オレも何も見てるかわからないくなるんだ。

誰かクスリ盛りやがったのか?
45口径は嘘をつかないが
男前のミシェル・ロドリゲスが
アヴリル・ラヴィーンみたいに銃をぶっ放す
嘘を疑うようなゆる~めの裏社会モノ。

凄腕の殺し屋が、恨みを買って女にされた!
そして女に変えられた男の復讐が始まる!
デデーンッ!!
と思っていたら、事後から始まる会話劇と、散りばめられた回想シーンに、アメコミ風な味付けのカッティングを加えて、ガイ・リッチー作品のようにキマッたと思わせるシークエンスと裏腹にゆるさが思いのほかトリガーを引けないでいる抑圧系ハードボイルド。

主人公の慟哭シーンは是非、吹き替えで!

序盤で放たれるチェンジアップによって、価値観が狂ったまま、哀しきマッドサイエンティストに雀の涙程度の同情を抱きつつ、主人公の復讐の良い意味で作業スキルでテンポを上げるアクションシーン、文字通りに体を張ったミシェル・ロドリゲスの姿にコスプレで作り出すインスタントなハードボイルドを纏って、以外に切れ味抜群のラストカットが見られたので、記憶に残る変なテンポ感の映画であることは違いない。