鰯

笑う招き猫の鰯のレビュー・感想・評価

笑う招き猫(2017年製作の映画)
3.1
良いことと悪いことは同時に起こる

27歳のコンビ芸人アカコとヒトミが、様々な人との関わりの中で成長していく様子を描く。

清水富美加さんがすごく良かった。職業病のように何でもツッコんでしまう気質が面白かったし、コメディ一辺倒にならないキャラを体現できていたと感じました。今後何か機会があれば、とある組織とは関係のない作品で観たいと思いました。そのほか、バイプレイヤーも個性豊かで良かった。でも松井玲奈さんは、キャラも演技もきつかったなあ。熱血タイプでやりきってくれると良かったんだけど、なんか中途半端に感じました。あと松井さんのボケが本当につまらないのは、脚本の問題な気はする。

ストーリーは、コンビと周囲の人々とのやり取りを重ねて進んでいく。全部サイドストーリーのような気もする。その中で2人も転機が訪れ関係も変化していく?という流れ。相当わかりやすい作りになっているので、あまり観ながら頭使わずにゆるく観られる。疑問もなくはないけど、その辺は勢いで押し切ってる感じ。ラストはクオリティ高かったと思います。賞とか取れてないあたりの芸人っぽくて良かった

この映画に限らないけど、雨の中で傘差さないってだいぶおかしいと思ってしまうんですよね。そうならざるを得ないロジックや精神状態などがないと何じゃこれってなる。ずぶ濡れになって喧嘩って...そういうベタな演出にツッコんでくれたら、もっと面白かったかな?とか考えてしまいました
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