やわらか

彼女がその名を知らない鳥たちのやわらかのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

こりゃーかなりあざとい一本。
 
阿部サダヲさんに徹底したオッサンの生理的醜さを蓄積させておく一方で、蒼井優、松坂桃李、竹野内豊の3人には人間性の面での醜さを追求させ観客に全方位の嫌悪感を植え付けて行く。それがわざとらしさを感じるぐらいだったけど、阿部さんの告白でサイコパスエンドの流れかと思ったら・・・そう来たか。油断した。凄い悔しい(>_<) 四者四様に上手かったので、どこに罠が仕掛けられているのか最後まで分からなかった。
 
しかし、阿部さんの最後の回想シーン、同じ演技があんだけ違って見えるなんてね。正直、123分中110分過ぎるまでは、客観的にも個人的な好みとしてもダメ映画の評価だったけど、最後一気にひっくり返されて反動で高評価してしまった。映画観た後だと以下の阿部さんのインタビューも楽しいね。
 
https://filmaga.filmarks.com/articles/1529
 
あと、ベッドシーンのエロさ。松坂さん、「ユリゴコロ」に続きおかしな俳優さんだなーと思うけど、この作品ではバッチリハマってた。淀川沿い(?)でチャック下ろして蒼井優に要求するシーンの下衆さは竹野内さんより2枚ぐらい上手だった。あと、書類の件の話し方も。
 
それにしても、蒼井優さんの映画5本ぐらいは観てると思うけど、普通に幸せそうにしている蒼井さんを僕はまだ観ていない。
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