最近ピアノに興味が出てきた為、鑑賞。
調律師のお話で普通に生活していてはなかなか馴染みがないお仕事。
こういった特殊な職業の見識を学べただけでも価値があった。
ただ、音楽や楽器は掘り下げ尽くしてもまだまだ足りない部分も多いからこそ、普段慣れ親しんでる方からしたら、深みが足りないといった感覚を覚えるかもしれない。
キャラクターに関しては、山崎賢人の良さが強く出ている作風。
本作の位置づけは映画俳優として確固たる地位を築いた彼の今後の快進撃を予見させるようなプレリュード的イメージ。
真っ直ぐひたむきな仕事への情熱、純真無垢な目線一つで語る仕草と所作。
また、当然だが単純にカッコイイ。
180㌢近い身長にすらっとした長い手足、細身の締まった身体からして、スタイルの良さも際立つ。
そして、鈴木亮平も流石に存在感抜群。優しく穏やかな人格者の役がとても似合うな〜と思いきや、「孤狼の血」の様なヴァイオレンスイカレヤクザもやりきれてしまう幅の広さ。
凄まじく、器の大きい役者さん。
原作未読なので、そちらと比較する事はできないが、皆さんの評価の低さからすると再現度は低いのだろうか。
そこまで凡庸な作品ではないと思ったけれど、抽象的な言い回しが多く、人によっては退屈に感じてしまう側面があるのも事実。