多満子は幼少時に卓球の天才と期待されていましたが、今は普通のOLです。別の女に会社の卓球部のエースの彼氏を奪われ、赤字だった実家の卓球クラブを立て直すために試合に出るが、という話です。
多満子はたまにこういう損な子いるなという感じの女性です。モテるはずなのに、照れるからか、うまくいかないタイプです。1人の時と晃彦といる時が観れるので、なおさら感じます。愛莉みたいにうまくやる子も実際にいるなと感じます。
そして、多摩子は絶対に卓球ではかなわないので、どう見返すか気になります。でも、意外と序盤の伏線が活きて、中盤の練習シーンは笑いに徹しながら無理のない範囲で上達していくところが面白かったです。
でも、大会前に映画ならではの事件が起きてしまい、期待外れです。ここで無理にドラマが作られたので、それまでの無理のない範囲が飛んでしまいました。
大会前にはそれぞれが問題を日常で抱えていて、卓球に懸ける思いが見えてきます。優馬はありがちだし、序盤の雰囲気から読めたのであまり驚きませんでした。弥生はそういう悩みもたしかにあるなと伝わってきますし、落合夫婦は驚きでした。
不器用でうまくいかないけど、一生懸命であればそれにふさわしい結果を得られることが示されました。大会に出ている人はそれなりにみんな努力していますし、愛莉が男を得られるのもそれ相応の努力はしているともいえますしね。
全体的に王道で分かりやすい作品で、普通のドラマの感じでした。ただし、ストーリーとは関係ありませんが、キャスト陣が豪華で面白かったです。
新垣結衣のアップや様々な表情があり、日常の衣装も多いので、ファンは観たい作品だろうと思います。蒼井優や中村アンが出演していたことには全然気づきませんでした。蒼井優の中国人の役は意外で面白かったですね。