氷雨水葵

イット・カムズ・アット・ナイトの氷雨水葵のレビュー・感想・評価

1.4
2023年79本目

スリラーでもホラーでもない

◆あらすじ
夜にやってくる’’それ’’の感染から逃れるため、森のなかの一軒家に隠れ住むポール一家。

ある日、一家のもとにウィルと名乗る男が現れ、家族を助けてほしいと頼んできた。

ポールは一家を居候させるが―――。

◆感想
タイトルが気になっていたので鑑賞。まさかA24製作だとは知らず。
最後まで(飽きずに)観た感想としては「結局’’それ(It)’’とはなんだったの??」でした。2組の家族の内外に潜む恐怖や不安、死、後悔といういろんな感情は伝わってきたけれど、結局答えがないまま終わった印象で消化不良です…。’’それ’’とは森の中に潜んでいる何かなのか、それとも夜にだけ活発化する空気感染系のウイルスなのか、どのシーンにおいても核心に迫れらないまま、気づいたら終わってました💦トラヴィスが犬のスタンリーを追いかけた先で見たものについても言及されず。結局は、トラヴィスが祖父の死のトラウマを抱えていて夢遊病になった感じ?じゃ赤い扉を開けたのはトラヴィスってことに?・・・といろいろ考察できる部分はあるけれど、個人的には明確な答えがほしかったところ。
ジョエル・エドガートン演じ父親ポールにしても「信じられるのは家族だけ!」と言っておきながらウィルたちを居候させているし、そもそもそんなことしなければトラヴィスがあんなことになることはなかったのに、と思ってしまう。最終的にはお互いが疑心暗鬼になって凶行に走るのはわかっているのに、なんでなんや…。もう一度観たいと思わない作品上位にくるかも。
氷雨水葵

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