トリデカヘーリ

パンドラのトリデカヘーリのネタバレレビュー・内容・結末

パンドラ(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ジェヒョクが最期に家族に向けて遺したメッセージが辛い。最期だから本当の気持ちを全て曝け出して感謝の気持ちを伝えようとしたこと。体の痛みを訴えているところで彼が生身の人間であり、どれだけの苦痛が伴っているのかを認識させられた。現実で実際に被爆した人々も苦しくてたまらなかったろう。決してこれがフィクションの世界ではないことを心に刻みつけておきたい

「みんな原発に慣れて、心配も関心もなくなってる。それが怖いんだ。それはおかしいだろ。今のことだけじゃなくて、もっとミンジェ達の将来を考えなきゃ。子供たちに何不自由なく暮らせる豊かな世界を残したいと思うか、それとも安全で平穏な世界を残したいのか、怖いからといって目や耳を塞いじゃだめなんだ。もうパンドラの箱を開けたんだ。災いや不幸を呼ぶけど希望でもある。その希望を見つけなきゃ、未来のために。」