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ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリーのshibamikeのレビュー・感想・評価

3.0
一切映画と関係無いが、名古屋シネマテークのトイレが和式から洋式にリフォームされていた。結構驚いたので、思わずここに書き残します。

さて、本題。
映画の仕事に絵コンテ作家、リサーチャーというものがあることを知らなかった。
しかもかなり昔からあったそうで。
あと、ハリウッドというと俳優、女優のことしか指さないのかと思っていたが、ハリウッドで働く人みんなを指しているのですね。

映画に出てくるハロルドの絵コンテで一番感銘を受けたのは、ベタだけど、「卒業」の足から見えるダスティンホフマンの構図。
卒業を観た時は全く気にもしなかったが、改めて言われると確かにすげぇ!という自分の中のミーハー虫がお祭りを始める。
それにしてもどうやって思い付いたのか…不謹慎ながら、ハロルドは結構スケベなのでは、と勘ぐってしまう。童貞と大人の女性をあんなにカッコよく切り取るなんて!

リリアンはベビーフェイスキラーの名の通り(笑)、よくしゃべるチャーミングな女性。スゴくオシャレだと思った。君はきっと僕を好きになる、なんて素敵な台詞ですよね(しかし、人を選ぶぜ)。

今の世の中だと絵コンテ作家、リサーチャーってITを駆使した何かに置き換わっていそうだ(でも、リリアンのライブラリーは残っているのね)。

古き良き時代の映画を支えた凄腕裏方さんってまだまだたくさんいるのだろうし、興味が湧いた。
そしてこの映画を観たことで、構図とか時代考証について、注意しながら映画を観ることが面白そうと思えた。今までは映画を観る時って、話を追うのに必死だったので、違う視点を持つ余裕が欲しい。
ありがとう、ハロルドとリリアン。
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