ガーコ

移動都市/モータル・エンジンのガーコのレビュー・感想・評価

3.5
有名なSF小説の映画化。

原作を読んではいませんが、そのワクワクするような設定に楽しみに鑑賞。

縦横無尽に動き回る世界観は素晴らしい!

その姿はまるで『ハウルの動く城』のようで、ファンタジック。

でも話はそんなに楽しいものではなく…、街が街を捕食して巨大化するという結構シビアな世界でした。

何千年もの先に未来では、地球が量子エネルギーにより爆発され、街そのものが消滅しているため、やむ終えず移動都市で暮らしいるという設定。

なかなかコアな話で面白かったのですが、話の内容は1人の少女の復讐劇。

母親を殺された少女が、街に踏み込んで犯人を殺そうと迫る話でした。

折角の壮大な世界なのですが、登場人物がみんな中途半端な感じで盛り上がりに欠ける気がしました。

移動都市の映像は素晴らしいのに、それとはあまり関係ない人間関係の話が続くし、所々辻褄が合わないところもある気がしたり…。

大雑把な設定が感じられて、納得のいかない部分がありました。

映像が素晴らしい分、細かな部分が惜しいというか、そんな映画でした。
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