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孤狼の血のotomisanのレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
4.2
 図らずもこれを見る傍らで教皇が広島を訪れた報せを聞いている。戦争は人が起こす事で、終うのも人の手でなしおえねばならない、と報じていた。
 堅気の人を暴力団から守るため暴力団世界に深く根を張るも癒着を疑われる刑事を、その疑いから断罪の証拠を探る潜入監察官が死地に追い込む。追い詰めた当の松坂が終盤、役所張りにしたたかに働き対立二組織を潰しにかかり、警察幹部連の首根っこも押さえる。役所刑事も最初はこんな風に始まったのだろうか。話の終わりには妙に役所刑事が懐かしく思われるようになった。
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