Ryoma

乱世備忘 僕らの雨傘運動のRyomaのレビュー・感想・評価

乱世備忘 僕らの雨傘運動(2016年製作の映画)
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2014年に香港🇭🇰で起こった、民主主義を求めるデモ活動、通称“雨傘運動“を辿ったドキュメンタリー。まず、監視社会、経歴社会である中国🇨🇳で、このような反政府的側面を孕んだ作品が制作、上映されたことが本当に凄い。
タイトルの一部にもなっている雨傘は、デモ時に催涙弾から身を守るための手段として、民衆が使っていたもの。自分は田舎にいるためか、お国柄かわからないけれど、実際に暴徒化したデモ隊を見たことはないけれども、こういう国中を巻き込んだデモ活動時には、身を守るため、命を守るために、このような防具が必要なほどに、デモが壮絶だったことが窺える。
同じ国民同士のはずの警察官の目は洗脳されているかのように暗く、良心が欠如していて、政府の駒と化しているように見えた。それ自体が独裁政権を象徴していると感じたし、そういう人や実態を生み出した中国政府が憎い。
デモへの参加歴、それによる逮捕歴も交際や仕事に連鎖・影響していて、その後のその人の人生にも大いに関わってくるんだろうけども、それでも命を賭けて貫きたいもの、譲れないもの、守りたいことや信念が彼らにはあって、自分の安全と引き換えにひたすら信念を貫く姿に心震えた。
重苦しい雰囲気の中始まったデモは言葉では通じない警察官との間で暴徒化することで、鳴り止まない罵声や悲鳴、催涙弾の発砲音など、緊迫感漂う状況に只事ではない様子、それに、破れた雨傘の数々にデモ後の悲惨さな惨状も窺え、デモ後の窮状を見ることが少ないためか、かなり衝撃を受けた。
香港🇭🇰には、Disneyには行ったことはあるけれど、それより5、6年前はこんな状態だったのかと思うと胸が苦しくなったし想像もし難い。
“未来は一瞬じゃ変えられない、
でもこの時間がいつか未来を変える“というジャケの言葉。
未来を変えるために取った行動が、必ずしも報われる訳ではないとしても、その行動やその行動を取るに至った勇気が絶対に未来や希望のためになっていると信じていたい。

memo📝
香港政府←全国人民代表大会(香港政府の国家法を制定)、中国政府(国の方針を指示・指導、治安管理)←中国共産党指導部(習近平総書記)
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