クロスケ

ラプラスの魔女のクロスケのレビュー・感想・評価

ラプラスの魔女(2018年製作の映画)
2.3
よく喋る映画でした。

単純にセリフの量が多いというだけのことではなく、喋る必要の無い余計なことまで言語化しているという意味で喋り過ぎです。

登場人物たちの置かれた状況や感情までベラベラと喋っているものだから、映像がダラダラと流れていく時間を埋めるためだけの添え物に落ちぶれてしまっています。

90分で語れる内容を無意味に引き延ばして、取るに足らない物語を大袈裟な映画に仕立て上げているといった感じでしょうか。

元々、三池監督は取るに足らない物語を、キッパリと短尺に収めるVシネマのフィールドで研鑽を積んできたはずです。その誇りを忘れないで頂きたいものです。

ただ、クライマックスの廃墟のシーンだけは、その光線の処理の見事さも相まって、演技者トヨエツの凄みを感じる瞬間でした。
他の俳優たちを凌駕する流石の存在感だと思います。
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