もとまち

ズームアップ ビニール本の女のもとまちのレビュー・感想・評価

3.5
金子修介の『ロマンポルノ無能助監督日記』を読んだ勢いで見た。フレーム外からヌッと現れる麻吹淳子 → 真顔十字架緊縛ショットのシュールな省略に思わず吹き出してしまう。あと放尿プレイの切り返しなんてAVの中ですら見たことがない。砂煙に包まれながらの廃工場セックスはやけにATGタッチ。天井からの光が小便を、二人の肢体を、幻惑的に照らし出す。女が男を引き連れて彼岸へと行ってしまうのが菅野隆の表現。この先に『密猟妻 奥のうずき』があるのか。監督の話によればテーマは「愛の不在」らしいですがよーわからん。二回ほど挟まれる北見敏之の料理シーンと、何匹も猫を飼ってる部屋が印象的。
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