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修羅の剣士のnのネタバレレビュー・内容・結末

修羅の剣士(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

観てよかった、今年の新作で一番萌えだった…!

孤独で世間知らずで繊細で不器用で純粋で、誰も彼も片想いしかできなくて、ああ武術家って面倒くさい人種だねえ〜っていう私の好きなジャンルのやつだ!(例:『ソード・アーチャー』『グランド・マスター』)と途中までは思っていたけどそんな可愛らしい話では終わらず、終盤はあれよあれよと壮絶メロドラマに突入していって凄かった。
江一燕は何を観ても辛気臭くて一本調子でだいぶ苦手な女優だけど、本作のクライマックスはよく似合っていた。横恋慕する従僕の男に背中を刺されながらの「どうして彼のように私を愛してくれないの?」決まったー!!

それに比べると燕十三と暁峰の関係はほのぼのした爽やかスポ根BLで癒やされるの何の…。どちらがどちらに言ったのか失念したけど、「俺は大切な好敵手を苦しませはしない」っていうのもすごい台詞。結局、達人たちがまともにコミュニケーションできる相手は互角なライバルしかいないのだろうかと思う。

キャラクターとしてはとにかく燕十三がチャーミングだった。ガキんちょに全然怖がられないどころか遊ばれてるのかわいい。私もあのメイクしたい。あれが何潤東(ピーター・ホー)か〜。
すっかりツイ・ハークのお気に入りなケニー・リンくんも堂々としていて素晴らしかった。この無自覚に周りから愛されまくる感じ、ショウブラ版では絶対ティ・ロン様でしょ賭けてもいい…と思っていたらトンシン監督だった。是非観てみたいので、これを機にオリジナルの日本盤も出ないかなあ。
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