ポスターのコピー「決して忘れてはならない、儚くも、臈たけたる想い」が端的にこの作品の内容を表していて、前作(TVシリーズ)の視聴者はこの作品における2人の結末を知っているからこそ、夏祭りやハロウィンという何気ない日常の描写に儚さを感じるし、記憶を捧げてなお友の名を呼ぶ須美と、ズッ友だよと言い残し一人敵に立ち向かう園子の想いの美しさに胸を打たれるだろう(偉そうな文章)。
あと、ラストに東郷さんと結奈ちゃんの出会いをいれたことにより、ただ暗いだけの話のままでなく、希望を感じさせる終わり方になっていたのがよかったと思う。
ただ、ちょっと気になる点もないわけではなくて、各イベントの一部分の描写をダイジェスト的に積み重ねていく話運びなので、若干駆け足気味な印象を受けました(これは演出ではなくて本当に尺が足りなかっただけかもしれないけど…)。
ちなみにこの鷲尾須美の章は10月からテレビ放送されるので、前作のファンは興味深く見られるだろうし、今作から入った人は前作を見た後もう一度こちらを見直すことで、また違った見方ができるんじゃないかと思います。