松井の天井直撃ホームラン

シェイプ・オブ・ウォーターの松井の天井直撃ホームランのレビュー・感想・評価

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↓のレビューは、以前のアカウントにて。鑑賞直後と、その後に少し追記したレビューになります。

☆☆☆☆

〓(2018年)3/8 2回目の鑑賞
新たな追記を書き込んでおきます。
以下、3/8にて鑑賞して分かった事は〓 と数字で下の方へ。

(2018年)3/3追記
エンドクレジットにて。劇中で使用されていた曲の確認を怠った為に、とんでもない間違いをしていましたので改定します。
なお、間違っていた箇所のレビューはそのまま残しておきます。
以下、区別する為に。間違っている箇所には◆と数字を記し、レビューの最後の方に正しいと思われるものを。

ここからレビュー開始です。

映画本編で効果的に使われていたのは、20世紀FOXで活躍した。往年のミュージカルスターのアリス・フェイが、映画『ハロー・フリスコ・ハロー』の中で歌う歌。
⬇︎『ハロー・フリスコ・ハロー』が見つからないので、1985年のアリス・フェイが歌う映像をYouTubeから。

https://youtu.be/RGeLg7QGpgw?si=PgUov-K9Xw-uAKqk

時代背景は米ソ冷戦の時代。
台詞にはキューバ危機(1962)らしき事が語られているし。映画館には(確か)〓 1 『砂漠の女王』(1960)が上映されているので、おそらく1963〜64年頃でしようか?

何となく恋愛映画との噂を聞いていたんですが…。
いやいや!驚いたのなんの。これは20世紀FOXミュージカルに対する【愛】が随所に感じられる作品で、ミュージカル好きの心のツボをチクチクと突いて来る。

映画本編に関しては、多くの人がレビューしてくれるでしようから、このミュージカル愛の部分を。

主演のサリー・ホーキンスは深夜に働く清掃員。隣人は初老の(おそらくはゲイ)画家のリチャード・ジェンキンズ。
2人は一緒に楽しいミュージカル映画をテレビで見るのが日課。
1番始めに映るのが、タップの神様ビル・ボージャングル・ロビンソンとシャーリー・テンプルの黄金コンビ。

『リトル・コロネル』着色版YouTubeから

https://youtu.be/wtHvetGnOdM?si=c6buZP9Yoig_lmN3

2人は思わず座りながらタップを踏む。
これはベティ・グレイブル作品に数多くゲスト出演していたコンドス・ブラザースが、椅子に座りながらタップを踏む場面のオマージュか?

コンドス・ブラザースのタップ
ベティ・グレイブルミュージカル『ピンナップ・ガール』YouTubeから

https://youtu.be/QAHiRhZ1Z8s?si=-V2d34JtsQrvA_3n

こちらも、ベティ・グレイブル作品に出演した際のコンドス・ブラザースのタップ。
冒頭に少しだけ椅子に座ってのタップが有る。

『ピンナップ・ガール』YouTubeから
https://youtu.be/ohxYrxnRb6g?si=Evs_zDGSLwGUakxS

〓 2 本編では短い時間しか映らなかったベティ・グレイブル作品。
はっきりとは分からなかったのですが、こちらのボクシングミュージカル『フットライト・セレナーデ』だったのだろうか?(自信なし)

『フットライト・セレナーデ』YouTubeから
https://youtu.be/y_Rzr6FAjHo?si=Jml53zpTsMJDrv9f

まだこちらの、ベティ・グレイブルとアリス・フェイが共演している作品の方が正解に近いかなあ?(自信なし)

『ティンバン・アレー』での2人のコンビによるダンスナンバー。YouTubeから

https://youtu.be/OLAguaFhIbA?si=BEvW-EB69y7EiHlZ

映画本編にて半魚人と交流(愛情)を深める彼女。その際に使用される音楽は◆ 1 ベニー・グッドマン や◆ 2 『80日間世界一周』(だったと思う)

そしてカルメン・ミランダ。

カルメン・ミランダもベティ・グレイブルミュージカル作品に数多くゲスト出演した人。

カルメン・ミランダ♬チカチカ・ブン・チ♬

https://youtu.be/KHJLm6WNEv4?si=mJISGdOCZmPXr9Oo

声が出ないサリー・ホーキンスなのだが、愛する想いを歌い挙げる感動的な場面。
この時のせっとは、おそらくアステア・ロジャースの『艦隊を追って』のセットを参考にしていると思われる。
但し、こちらはRKO作品ですが。

『艦隊を追って』
https://youtu.be/4InpewpkVHY?si=aSdW5aRgt6UcHH6m

そう言えば劇中のテレビには、ミュージカル映画以外のドラマも映っていた。
間違いでなければ、その中の1つには言葉を話す馬エドくんの『ミスター・エド』(1961ー1966)らしきドラマが。
流石に世代では無いので見た事は無いんですけどね。

作品中に映っているのが第何話なのかが分からないので、適当にYouTubeの中から選んでみました。
https://youtu.be/LND1PypBnrU?si=oA541CG7zPWgS2U4

観る前には、これまでちょっと苦手な監督でした。
ところが観てみるとミュージカル好きには堪らない作品で本当に嬉しい悲鳴。
最後にはミュージカルで無いのまで貼っちゃいましたが( ^ω^ )

『カイロの紫のバラ』に於けるミア・ファーローの様に。孤独でありながらも、日々の生活に於いて小さな楽しさを見つけながら生きていた彼女。
そんな彼女に訪れた奇跡の出逢い。
そんな彼女や、マイノリティーの人達に優しく見つめる様な演出。
頑張れ!『シェイプ・オブ・ウォーター』
頑張れ!サリー・ホーキンス
是非アカデミー賞を獲って欲しい!

ところで、〓 3 マイケル・シャノンは〓 4 『サムソンとデリラ』の事を語るのは。「必ず最後は俺が勝つ」(「共産主義を崩壊させてやる!」)との比喩だったのだろうか?
『サムソンとデリラ』はパナマウント作品なので、作品中に映像は映らないんですけど…。

2018年3月2日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン5

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⬇︎ここから先は(2018年)3/3に気付いた間違いに関して。

◆ 1 ラボ内に於いてサリー・ホーキンスがレコードを聴かせる場面。
作品中には確かにベニー・グッドマンのレコードも映っていたので、完全に勘違いをしていました、
正しくは、グレンミラー楽団のこの演奏。

https://youtu.be/vJoRpT89Nrc?si=GWYdJmzNDu4Ayx9C

◆ 2 劇中にほんの少しだけ聞こえて来る曲。レビューにて『80日間世界一周』(1956)と記しましたが。どうやら正しくは♬避暑地の出来事♬(1959)の可能性が高い。
時代背景を考えてもこちらでしようね。
それにしても、全然違う曲なのに、何故間違えたのかな〜(/ _ ; )

まあ、2曲共にJAZZやスタンダードナンバーに造詣が有れば間違える事などないんですが…。

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⬇︎ここから(2018年)3/8に、2度目の鑑賞で確認した事。

〓 1 映画館での2本立ての同時上映は『恋愛候補生』
2人がお風呂で・。
この時、階下の映画館に大量の水漏れを起こす時に、スクリーンに映っている作品。
残念ながら、作品の映像は見当たらず。
パット・ブーンが歌う主題歌。YouTubeから
https://youtu.be/8c0qDV6vmqs?si=aV3VJVfExA1ADUl8

〓 2 2度目の鑑賞で確認したところ。⬆︎で貼り付けた2つのベティ・グレイブルミュージカル作品のYouTube映像は完全な間違い。
ベティ・グレイブル作品は、うん十年前に輸入ビデオにて10数本を所有してはいますが。映画本編に映る作品は観た記憶が無し。
YouTubeを検索しましたが、見つけられず(/ _ ; )

〓 3 マイケル・シャノンの家にて。
子供がテレビを見て「ボナンザ!」と言う場面。
当時、全米で人気が有ったドラマ『ボナンザ』のオープニング映像。YouTubeから
https://youtu.be/mjdRgBAY278?si=rjpzPCcRUBSrIq7B

〓 4 マイケル・シャノンがオクタヴィア・スペンサーの家へ押し入る場面で、テレビに映る映画らしきものは、残念ながら今ひとつ分からず。

余談
初見の際に、夜の場面で。時々、この作品にはアメリカのモダンアートの影響が有るのでは?…と少し感じた。
咄嗟に画家の名前が出て来なくて、そのまま忘れていたのですが…。
2度目の鑑賞前に…「そうか!エドワード・ホッパーの影響はどうなのだろう?」…と思い出す。
しかし、2度目の鑑賞をしたものの、その関連性は分からないまま。
考え過ぎだったのだろうか。

2018年 3月8日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン6


※ 結果はご存知の通り。
デル・トモおめでとう㊗️
バスの窓に滴り落ちる雫、、、
最高に美しかった。