しょうちゃん

テルマのしょうちゃんのレビュー・感想・評価

テルマ(2017年製作の映画)
4.0
2018年91本目の劇場鑑賞。

敬虔な家庭に育った少女のイノセントで危険な能力が戦慄の悪夢を引き起こしていくさまを詩的かつ幻想的に描いたサイコ・ダーク・ファンタジー。

ヨアキム・トリアー監督は鬼才ラース・フォン・トリアーの甥であり、
映像の美しさはラース監督と同じ。
冒頭から北欧の大自然の映像美に目を奪われる。
オープニングシーンの父親の行動に脅かされる。
少女から大人の女性へと成長を遂げるのと同時に、
自らの中に秘められた能力が目を覚ます展開は、
「キャリー」や「RAW 少女のめざめ」を思い出す。
派手な演出ではないが、
ガラスが割れるシーンや、
突然出火するシーンなど、
ビジュアル的に非常に高いクオリティが素晴らしい。
ホラーと言っても怖がらせる演出は無い。
ラストシーンは観る者によって様々な解釈ができる。
しょうちゃん

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