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トレイン・ミッションのmanacのネタバレレビュー・内容・結末

トレイン・ミッション(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

10年間保険のセールスマンとして働いてきた元警察官のマイケルはある日突然解雇される。
失意の中いつもの通勤電車で帰路についていると、車内で見知らぬ女ジョアンナに話しかけられる。
ジョアンナに多額の報酬と引き換えに、僅かなヒントを頼りにある人物プリンを探すように言われる。

こうしてマイケルの探索が始まり、徐々に事の真相が明らかになる。
ちょっとしたミステリーとサスペンスとアクションが楽しめる映画。
安定のタイムリミットに追われたリーアム・ニーソン。
なかなか面白かったんですけど…。

プリンとはある事件の目撃者であり、ジョアンナはその目撃者と証拠を始末するため、事前にマイケルを解雇し、目撃者をマイケルと同じ電車に乗せるわけです。

一般企業の社員を解雇し、目撃者を自分の指定した電車に乗せることの出来るジョアンナ。
多額の報酬を出した上に、マイケルの妻子を人質に取るジョアンナ。
マイケルへの見せしめのために無関係な人々を素早く簡単に殺せるジョアンナ。
最終的にマイケルがプリンを探し出せなければ列車事故に見せかけて乗客全員ごと殺すつもりだったジョアンナ。

そこまでできたのに、何故に性別も年齢も分からず、降車駅だけがヒントの人物を探させようとするのか。
いやー、もうそこまで出来るんなら、普通にプリン殺せるでしょ。
見せしめのために殺された人は、降車後に道路を歩いていたらバスに撥ねられるんですよ。予め殺す予定だったのならいざしらず、マイケルが密かに助けを求めたただの乗客です。たまたまその人だっただけなのに、ジョアンナは素晴らしい機動力をもった組織に属していると推察できます。
ホントにこんなまどろっこしい探し方する必要あったーーーー????
指定の電車に乗せるのではなく、車で送る手配をすればそのまますんなり殺せたのでは?


ミステリーやサスペンスとしてはあまりに杜撰でした。荒削り過ぎて細かいところでツッコミどころが多いものの、テンポもよくてちょっとしたアクション映画としては楽しめました。
後半には、マイケルの人探しのために迷惑かけられまくっていたはずの乗客たちが一致団結してプリンを庇い皆で「私がプリンだ」言い出すところば不覚にも感動すら覚えました。

ラストでマイケルがジョアンナを見つけるところも爽快感あり。
どうやって見つけたのか、これこそ正にミステリーだけど。


エンドロールが路線図ぽいデザインになっているところも良かった。
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