軍隊を廃止した国家「コスタリカ」の、その経緯を歴史的に考察した映画です。
興味深いのは、軍隊廃止の先手としての政権奪取は、革命によっているところです。
太平洋戦争のすぐ後ぐらいの話なので、それを云々言う気はありませんが、国民にとって良いことでも、それを実現することがいかに難しいかを教えられます。
国政が悪化していったとしても、それに染まる国民性は培われているわけで、そうなるとそれを修正するための政権奪取がますます難しくなるという悪循環が生まれます。
日本においては首相も公選性ではないので、ますます改めることは難しいと思います。
大事なことは、軍隊を廃止しても国家として存続できるということでしょう。
軍産複合体に支配されたアメリカには到底不可能な形です。
それゆえに、アメリカはそういう国家形態に抵抗するのでしょう。