三國

さらば青春の光の三國のレビュー・感想・評価

さらば青春の光(1979年製作の映画)
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全部が、全部が前提だとしたら、それを、忘れないことだけが辛うじて青春に意味を持たせること。何の意味があるものか。こんな映画に、何を仮託するものか、してたまるものか、私は、この先を生きてしまっているから、前提の先を暮らしてしまっているから。だから給与とか生活費とか、もう、そういうのが全部煩わしくて放っといてほしい、なんて、もう、言えないところに来てしまった? 否、人間とは、かくあるべし。モラトリアム、徴兵制の撤廃、自由というやつが所詮それほどの値しか持たないなら、笑ってしまうね、生きるか死ぬかの若者の祭典は。
徒党を組んでしか何もできない、というのはおじさん連中にこそ当て嵌まるのでね、裁判も、国家も、畜生、何もかもそれだから嫌なんだ。モッズを、ロッカーを生贄にしなくちゃやってられねえや。
被害者? 然り。だからといってあの切なさをどうしたらいい? 保証だの、賠償金だので取り返しがつくものではない。青春の光。もう、二度とは返らないのは、国が、政府が悪いのではない。君が夢を願うから、今も夢は夢のまま…バカな堂々巡り?? 笑うがいいさ、どうせ、孤独は他人が居たら孤独じゃなくなる。呵々。
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