爆裂BOX

ブラックホール:地球吸引の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ブラックホール:地球吸引(2006年製作の映画)
3.0
セントルイスの量子研究所で実験中の事故によりブラックホールが出現。元研究員のエリックが呼び戻され対応策を練るも、時間の経過とともにブラックホールは肥大化していき…というストーリー。
NU IMAGE社製作、「殺人鼠 KILLER RATS」や「クラーケンフィールド HAKAISHIN」のティボー・タカクス監督によるSFパニック映画です。
実験中のトラブルにより発生したブラックホールが次第に肥大化してセントルイスの町を次々に吸引していきますが、それだけでなくブラックホールの出現と同時に「プレデター」みたいな透明の人型モンスターまで登場するサービスぶり。外に飛び出して変電所から電気を吸収してブラックホールにエネルギーとして送り肥大化させていきます。更に近づいた人間を骨にして消滅させてしまうという凶悪さも持っています。
肥大化したブラックホールが研究所を飲み込んだり、セントルイスの町を次々呑み込んでいく描写も描いている所もイイですね。VFXもまあまあいいんじゃないかな。
この危機にジャド・ネルソン演じる元研究員とクリスティ・スワンソン演じる同僚の研究員のヒロインが挑みますが、彼らが色々対応考える中、軍は現場指揮官のライカ―以外馬鹿の一つ覚えみたいに「核使うぞ!」と主張する所は呆れてしまいますね。「ブラックホールに核使っても何の意味もないよ。むしろ危険増すだけだよ」という主人公達の真っ当な主張にも一向に耳かしませんし。
クリスティ・スワンソンの眼鏡っ子ヒロインは良かったですね(最後外しちゃいますが)主人公の元奥さんと最初の方に出てくる軍曹役の女優さんも美人でした。
最後の解決方法は強引で力業な感じで「それでいいんかい?」とも思いましたが、そもそも事の始まりからしてデタラメだったしなぁ。
ツッコミ所は無数にありますが、コメディ風になる事もなくシリアスにパニック映画の定石踏んで展開していくんで大きな期待しなければまあまあ楽しめる作品だと思います(このジャケでそんな期待する人はいなさそうですが…)