政治家と検事、そしてヤクザが三位一体で利権を貪る韓国社会を戯画化した作品。
アンチヒーロー讃歌かと思いきや…、という展開はよく出来ていて見応えあり、特にラストのまとめ方は模範的ですらある。
ギャング映画でよく採用されるコメディタッチを踏襲。
アクション場面はスローモーション多用で、暴力映画の烙印を極力回避していた。
チョ・インソンとチョン・ウソンは顔の造作が同系列の美形。
しかし本作でもウソンの演技は場当たり的で、印象が薄い。
キム・アジュンも出てくるが添え物扱い。
口跡が良いチョン・ウンチェはワーギャー演技でさえ心地よく魅せてくれるが、本作で断トツ目立つ女優はキム・ソジンで、助演賞ものの豊かな味わい。
