移民を狙った卑劣なテロ。主人公の絶望的な悲しみに圧倒され。どうしようもなく胸が苦しくて涙が溢れて止まらなかった。感情と一致しない体の変化が彼女を後押しする。彼女の最後の決断を否定する事なんてできない。でもその決断がまた悲しむ人を生み出すかと思うと余計に辛い。
ダイアン・クルーガーの熱演が凄まじい。主人公の抱える複雑で様々な感情が激しく繊細に表現されていて。その行動に倫理的な問題があったとしても共感せずにいられなかった。ネオナチによる連続テロ事件に着想を得て作られたという今作。今も世界中で続くテロ行為。いつになったら終わりにできるのか。