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女は二度決断するのNのレビュー・感想・評価

女は二度決断する(2017年製作の映画)
3.7
NSUは、10年以上にわたり全国でトルコ人やギリシャ人など10人を射殺し、爆弾テロや銀行強盗を繰り返していた国家社会主義地下組織。

〜あらすじ

2004年、ケルンのトルコ系商店で彼らが仕掛けた釘爆弾により 22 人が負傷する事件が発生。

警察は「トルコ人の親族間の抗争ではないか」「被害者は犯罪組織の一員で、もめごとに巻き込まれたのではないか」という先入観を持っており、
マスコミも、「トルコ人間の内輪もめ」という警察の見方を鵜呑みにし、偏見に満ちた報道を行った。

〜NSUについて 以下、ネットより

2011年11月、銀行強盗に押し入ったNSUのメンバー1 人を逮捕し、自首したことで事件の全容が発覚。

犯人グループは強盗により資金を得て、犯罪を繰り返していた。
アジトからは犯行の様子を撮影した映像や、殺害した警察官の所持していた拳銃や、トルコ人らの殺害に使用された拳銃が残されていた。

〜不可解な点

なぜ犯人たちは一切捕まるどころか、容疑者にもならず、犯罪を繰り返せたのか。

NSUは90年代に入ってから何度も軽犯罪を繰り返し、1998年には警察の家宅捜索を受けている。
この時にアジトからパイプ爆弾やTNT火薬、宣伝ビラなどが見付かったため、警察は逮捕状を取った。しかし、検挙される前に姿をくらまし、その後13年間にわたって地下活動を続けながら、犯行を繰り返していたのだった。

テロを準備していたことを示す物品が押収されたのに、容疑者がやすやすと逃げられたというのは不可解であり、本名の健康保険や免許証も使わずに13年間も地下生活を送るには、友人たちによる支援が不可欠だ。

警察の初動見込み違いもあるが、政府組織や警察内部にまでおよぶナチス思想(ネオナチ、ヒトラー信奉)が犯人グループをサポートしていたというレポートもあり、

ある事件では国内の過激分子の監視をする組織である憲法擁護庁の 1 人が事件現場に居合わせ、トルコ系ドイツ人を殺害し逃亡する NSU を助けたという。その人物もまたナチス信奉者だった。



鑑賞2回目
本作の最後が悲しすぎる
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