だま

BPM ビート・パー・ミニットのだまのレビュー・感想・評価

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エイズが死の病だった時代。不当な差別や偏見と闘った若者たち。眩しいほどに迸る生命の輝き。拭い切れない死の影。生き急ぐように愛し合う恋人たち。彼らの情熱と力強さにただただ圧倒された。彼らの愛し合う姿が美しくて切なくて。激しく心が揺さぶられる傑作。

まるでドキュメンタリーのような臨場感に彼らが俳優であることを忘れてしまいそうなほど。個々の心情や背景が深く掘り下げられてはいないのに。全員が非常に生々しい存在感を放っている。特にアデル・エネルの役と一体化したようなリアルさ。ショーンの人生そのものを見事に体現した俳優の素晴らしさ。
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