koring

BPM ビート・パー・ミニットのkoringのレビュー・感想・評価

3.8
ジャパンプレミアで鑑賞。90年代初頭のパリを舞台にACT UPの活動に参加した若者たちの姿を描いた社会派作品。HIV、エイズの歴史、医療の発展や世の中のHIVへの視線の変遷の一端を知った。マイノリティの人々が声を上げるために過激なことを行うのは『未来を花束にして』を思い出した。
音楽や映像のセンスも良し、ドキュメンタリ風の演出で特にショーンの生を役者が見事に表現していた。性行為や死にゆく過程がリアルに撮られていて特に終盤は観ているのがつらかった。薬害被害者や異性愛者のメンバーもいたけど一方でACT UPは同性愛者のコミュニティになっていたのだろう、しかしHIV陰性と陽性のメンバーがいる中で複数と性交するのは理解に苦しむ、ナタンの行動は弱さもあるのだろうが不快感を覚えた。
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