チャンドラー

ラブレスのチャンドラーのレビュー・感想・評価

ラブレス(2017年製作の映画)
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両親からの愛を享受できないアレクセイは、さながら人間の罪を担うイエス。
彼がロシアの大地ないしこの世を離れても続いていく不気味な日常。
再婚した父は新たな子さえ依然として愛せない。ここでロシアの悲劇は静かに予告される。
その結果としてのウクライナ軍事介入。

母の再婚相手はおそらく日本を表している(劇中、彼宅で北斎の浮世絵が示される)。となると、父の再婚相手はウクライナになるだろうが、外交知識に乏しいためよくわからなかった。