シャーロック・ホームズをパロディーにした、コメディー映画。
『俺たち』と銘打たれた作品なだけあって、まぁ良くも悪くも、いつものウィル・フェレルらしいブロマンス・コメディーという感じ。
共演のジョン・C・ライリーは『俺たちステップ・ブラザース』でもコンビを組んでいるので、今回も安心して見る事が出来ました。
逆にレベッカ・ホールやレイフ・ファインズら、わりと御堅いイメージの俳優が出演してるのも意外性があって面白かったですね。
個人的には、ミリー役でローレン・ラプカスを見れたのが嬉しいところ。
『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』から注目してた女優さんですが、やっぱりコメディエンヌとしての才能があるなと再確認しました。
正直、ストーリーはあってない様なもので、主演2人のおバカな言動を愛でるのが、本作の正しい視聴態度というものでしょう。
ボケにセンスがあるとか、シチュエーションが笑えるとか、そういう知的な側面はほぼなく、ひたすらにバカな事をし続けるだけの作品なので、合わない人がいるのも分かります。
個人的には、あまりにもバカ過ぎて笑ってしまう部分があったし、“バカさで笑わす”というストロングスタイルな笑いの取り方が、逆に新鮮にも感じられました。
昔のドリフのコントを見てる時の様な、大らかな気持ちで見るのが一番かもしれません。
ラズベリー賞の標的になってしまった事で極端に低い評価を受けてますが、『俺たち』シリーズが好きな人なら楽しめると思いますし、何も考えずに見れるバカ映画を探してる方にはオススメ出来る作品です。
(しかし、ラズベリー賞って『俺たち』シリーズを馬鹿にするレベルまで落ちてしまったのか…。)