みおこし

マザー・グースの歌のみおこしのレビュー・感想・評価

マザー・グースの歌(1957年製作の映画)
3.9
むかーーし97年?くらいにWOWOWでディズニーを一挙放送した時に、母が一生懸命ビデオに録画してくれて、それを擦り切れるまで観たんですが、本作もそのうちの一つ。

マザーグースのお話3つを映像化した作品なのですが、なんともいえない不気味さを漂わせた一作でして(笑)ちょいとトラウマのある作品です。
ジャック・ホーナーのパイのお話、スコットランド女王メアリ・スチュアートのお話、そしてロンドン橋の歴史の3つが15分の映画に集約されています。

時のヘンリー8世に貢物や賄賂を献上する際、パイの中にそれを隠して渡すという習わしがあったそうで、ジャック・ホーナーと呼ばれる配達人はその中にある土地の権利書を盗み、激昂したヘンリー8世は届けさせた役人を処刑、ホーナーはのうのうとその土地で気楽に生きたとのこと。それがわらべ歌になって、ホーナーは自分も殺されるのではと怖くて怖くて毎日眠れなかった...そうなんですが、その描写が何だか頭から離れなくてしばらくこの作品のせいで布団に潜らないと眠れなくなるというトラウマに(笑)。
メアリ・スチュアートは言わずもがな、歴史上有名なスコットランドの悲劇の女王ですが、13階段を登るシーンや処刑前のメアリの悲しい姿をアニメとして再現したディズニー、すごい勇気だなと。こちらもやっぱり脳裏に焼き付いてますね。

そんなに怖くないんですよ!でも当時4、5歳の私からしたら、忘れられない作品になってしまいました。大人になり、世界史を知った今見ると、イギリスの歴史を描いたディズニー作品ということでまたまたレアで興味深いです!
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