伊藤くんAtoE
なかなか面白かったです。
クズ男に翻弄される女達、クズ男もクズ男なら翻弄されるほうもそれなりに欠けている人達。
そんな登場人物を客観的に他人事のように見ながらもその欠けてるものの1つ1つに納得できてしまったり、自分にもあるなとかあったよなとか…。
ただ横から眺めてるだけ、何かのせいにして他人事のように向き合わずさらけ出さず逃げている事あるよな、ここまでひどくはないが…笑。
「想像力と経験がないから人を傷つける」とか沁みるセリフも多かったり。
主人公伊藤誠二郎の痛男のブレなさぶりが半端無かった、最初から最後まで痛男でした、笑。
ただ彼なりに純粋な部分も描かれていて(いざという時リード出来ない、困っている人に親切等)それを隠そうとする様も含めてなかなかのキャラでした。
岡田将生は俳優の中でも特に好きな人物、今回もホント絶妙でした。
彼に経験なさ感、童貞感出させるなんてかなりの高いハードルの役作りだったろう、笑。
もう1人の主人公矢崎莉桜役木村文乃も特に好きな女優、ただの美人ではない、葛藤する人間味、煙草を吸う姿、とても良かったです。
伊藤にさえ出会わなければ…。
奇しくも伊藤に出会った事で解放されたAからEの女達、出会いとは良い出会いでは無く悪い出会いからも自分が変わるきっかけになるのだと「改めて勉強に」なりました。
因みに好きなシーンは最後の封印した風呂を解放するときの「腐ってないかな…」のセリフ。