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クレイジーのzogliのレビュー・感想・評価

クレイジー(2000年製作の映画)
2.7
ドイツはハイティーンの俳優に演技上無理難題を与えがちなのだけど、これはローベルトシュタットローバーの半身麻痺のお芝居サラッと素晴らしいのですごい驚くし、トムシリングただでさえ童顔なのにこの時にはまだ背も伸び切ってなくて声まで完全に子供でびっくりである

左半身に不自由を持ち数学が壊滅的に苦手な少年ベンヤミンの、新たに入れられた寄宿学校でのルームメイト達=人生ではじめての友人達とのわちゃわちゃ学生生活や恋心を抱く同級生女子との淡い関係、親友と同じ女子を好きになるあれこれなんかを描く、甘酸っぱくて青臭いんだけどチープすぎず俗すぎない青春映画
観たの何回目かだけどやっぱり大好き

2020年になって「あれから20年かー」って主演俳優たちがSNSで話題にしてたので、円盤(ブックレット付!)を仕入れてひさびさに観た

童貞おバカ集団の射精大会とか微笑ましく見守れる人にはおすすめ(あそこでターンテーブル連想させるあの音楽のチョイスとか大笑いである)
酒と煙草はやるしストリップクラブには行くけど薬も売春とかもしないのでまぁ、大丈夫
ただしここで終わるの⁈ってどうしても毎回思っちゃうし、家族の問題とか困難盛り過ぎな気がするけども

ベンヤミンとヤノシュの関係だけじゃなく、ベンニとトロイ、ベンニとマリーの関係とか優しくて良い〜

ハンディキャップ持ちに対して押し付けがましくない描写が好きだし、視点を変えればみんなそれぞれが各々違うジャンルでハンディキャップ持ちだろ?みたいに思えてくるのはとても好き

削除シーンみると家族との関係(あのベリーショートのカッコいい姉ちゃんとか、部下と浮気してる父とか)がもう少し描かれてるので、どうせ家族問題盛り込むならここまで描き切って欲しかった気はした
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