科学アドベンチャーシリーズ第四弾「chaos;child」のトゥルーエンドを描いた劇場版.
なのでこの映画を観るには, 原作ゲームプレイするか, TVアニメを観賞しておく必要がある.
正直なところ, この映画をレビューするかどうかは迷ったが, 原作ゲームのストーリーを私自身気に入っているので, レビューすることにする.
私はゲーム本編をプレイした上で観賞しているので, 若干ゲームについても触れようと思う.
結論から言えば, この映画はゲームのトゥルーエンドをダイジェスト風味に描いたものであり, ゲーム同様の感動が得られるとは少し言いがたい.
また, この結末については様々な解釈の余地があるが, 主人公やヒロイン達が「あるもの」を手放している点などから, 解釈は絞られてくる.
つまり, 主人公は都合のいい「妄想」ではなく, 残酷で切ない「現実」を生きることを選んだのである.
そう考えれば, 最後の拓留と世莉架のやり取りが, いかに切なくも救いあるものか伝わるだろう.
