ベビーパウダー山崎

修道女ルシア 辱すのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

修道女ルシア 辱す(1977年製作の映画)
3.5
なぜかよく見る修道院モノと脱獄犯の組み合わせ。女の園に紛れ込む男、そう捉えればドン・シーゲル『白い肌の異常な夜』も修道院ポルノですね。中盤から登場するキャラクターが物語を掻き回すってのは桂千穂の得意な形。男に狂って反乱を起こし、女性たちが祭騒ぎのように厳格な修道長を十字架に磔にする終盤、規模も勢いも全然弱いが宗教の狂気を「正気」で描いたケン・ラッセル『肉体の悪魔』を若干思い出したり。迫る修道女たちから退きながら逃げる野平ゆきのオープニングが良い。
追記。修道院モノ、この後にもいくつか見たが本作が一番狂っていて面白いと思う+0.5。